フケは嫌われる
人間、どういった環境に身を置いているにしても、清潔感というものは常に身につけておく必要があります。
清潔感のない人間は、どうしても他の人に煙たがられ、忌避されるもの。
これは仕方のない事だと思います。
では、どういった人が清潔感のない人とみなされるのでしょう。
人間は、基本的に目と鼻でそれを感じ取ります。
まず敏感なのは臭いです。
あまりにも耐えがたい異臭を放つ人と普段から普通に接するというのは、耐えられない人がかなり多いはずです。
異臭といえないまでも、少し臭いがするという人に関しても、決して良い気分で接する事はできないでしょう。
これは、悪い事でおかしな事でもありません。
自然な事です。
ですから、できる限り臭いに関してはケアしなくてはなりません。
そして、目、すなわち見た目に関しても、同様に気を配る必要があります。
見た目で清潔感がないとみなされる事項はいくつかありますが、その中で最も不潔だと思われるのは、フケが肩についていたり、髪の毛に付着していたりする状況ではないでしょうか。
フケが気になるという人は、大体2人に1人と言われていますが、実際はこれ以上いると思われます。
同時に、フケ症で悩んでおり、フケ症を治さないといつまでも不潔と思われると苦しんでいる方も大勢います。
フケのケアはしっかりしているのに、フケ症だからどうしても出てきてしまうというのは、とても深刻な悩みなのです。
ここでは、その解決法、予防、対策などを紹介していきます。
フケ症の原因
フケ症は、通常よりも多くの量のフケが頭皮から発生してしまう症状の病気です。
そのほとんどの場合は脂漏性皮膚炎と診断されます。
では、このフケ症は、どういったことが原因で起こってしまうのでしょう。
まず、フケが発生するメカニズムについてご説明しましょう。
フケは、頭皮の皮脂が新陳代謝によって古いものから新しいものに入れ替わる際に、古い頭皮がはがれたものです。
ですので、それ自体は自然の摂理です。
しかし、例えば毎日のように大量の頭皮が剥がれ落ちるとなれば、それは当然正常な状態ではありません。
新陳代謝は全身で行われていますが、もし毎日顔の皮がはがれていったら、それは正常とはとてもいえないですよね。
それと同じ事です。
つまり、フケ症というのは、このフケ発生のメカニズムが故障している状況と言えます。
では、何が原因でメカニズムは壊れるのでしょう。
頭皮には、皮脂を分泌する為の皮脂腺というものがあります。
そして、この皮脂を栄養源としている菌もそこにいます。
頭の上に菌がいるというのは、気持ちが悪いように思われますが、人間の身体には沢山の菌が住みついているので、それ自体は全くの正常な状態と言えます。
よって、この菌の存在自体は別段おかしなところはありません。
問題は、皮脂の増加により、この菌が通常よりもはるかに多くなる事です。
皮脂の分泌量が多くなる事で、頭皮の皮脂腺に付着している菌が大量に繁殖する。
これが、フケ症の原因を形成しているのです。
フケ症の予防
フケ症に悩んでいる人は、どうしても洗髪の回数を増やしがちです。
実際、一日に一回朝だけ頭を洗っても、夜には、早い人だと午後にはもうフケが出始める、などということが実際ありえます。
これは洗い方が不十分だとか不潔というわけでなく、フケ症とはこういう病気なのです。
頭を洗ったあとすぐに皮脂が過剰分泌し、癜風菌が大量繁殖してしまうので、こういった状態になってしまうのです。
よって、この皮脂を洗い落とすべく、一日に何度も頭を洗う。
これは一見、有効のように思えます。
しかし、実際には悪影響の方が多いこともあります。
頭を洗う回数は、必ずしも多ければ良いわけではありません。
頭を洗うと、少なからず頭皮に刺激を与えます。
それを一日何度も行なうことで、頭皮を痛める原因となりかねないのです。
また、逆に皮脂量が少なく、乾燥タイプのフケ症で悩んでいる人の場合、頭を洗い乾かすたびに、頭皮が乾燥します。
そうなると、フケも多くなってしまいます。
逆効果という事になってしまうのです。
余分な皮脂が溜まらないよう、定期的な洗髪を試みるのは良い事です。
しかし、その頻度は必ず自分の頭に合った回数に設定しなければなりません。
個人差があるので、一日何度がベスト、という目安はありません。
季節によっても、皮脂の分泌量は異なります。
よって、フケの出る量を考慮し、自分で判断するしかありません。
朝に一度洗っても、まだ午後には出るな、という人の場合は、昼休みを利用して軽く流す程度の洗髪を行う、という感じでいくのが良いかと思います。
フケ症の対策
フケ症対策の中心となるのは、やはり洗髪という事になります。
頭を洗うという行為が時としてリスクとなる事もあるのですが、しっかりした洗い方をする事で、フケ症の改善となる事もあります。
フケ症の原因となる菌を上手く洗い取り、皮脂をしっかり取り除く事で、徐々に頭を清潔にしていき、フケ症の症状を軽減させていく事が可能となるでしょう。
まずは、泡立てからです。
ぬるま湯で頭をある程度馴染ませた後、シャンプーを少量手に取り、お湯を加えて泡立てます。
ここで重要なのは、シャンプーを大量に使用して大量に泡だてるという事はしないという事です。
シャンプーを多用する事はお勧めできません。
基本的に、歯磨き粉も石鹸も食器洗い用洗剤もそうですが、こういった洗剤というのは少量で十分汚れを落とせるように作られています。
大量に使用するのは、コスト面からも人体的にもあまり良い影響を与えません。
沢山使うとしっかり洗えるイメージがあるので、フケ症の方はどうしても心理的にシャンプーを過剰に使用しがちですが、その必要は全くありません。
ただし、しっかり泡立てる事が大事です。
泡立てたシャンプーを頭にしっかり馴染ませ、マッサージの要領で、頭皮を指の腹で洗っていきましょう。
しっかりフケを取るようにと爪を立てるのは明らかに逆効果なので、注意が必要です。
ここで一つポイントとなるのは、皮脂の多い箇所です。
皮脂は、特に前頭部や頭頂部に多く分泌されます。
よって、この部分を特に念入りに洗う必要があるでしょう。
当然、強く洗うということではありません。
ゆっくり時間をかけて、頭皮をいたわりつつ皮脂を取り除いていきましょう。